アイランド

2時間16分の上映時間は長いかと思ったけど、さすがマイケル・ベイ。緩急をつけた演出で一気に観る事ができた。
クローンものという事で、もちろん設定に映画独特の無理はあるわけだが、前半のSFマインド溢れるセット作りや無機質さは見事。で、後半は一転して勢いにまかせたといわんばかりの展開もまた見事。クローンから考える生命倫理なんて期待するとダメです。そのかわり、考えずに素直に観られれば面白い映画かと。
あ、シド・ミードがこっそり仕事してるよ・・・。
(以下核心メモ)
冒頭で、ビルの全景から見える風景を見せていたが、それが中盤のホログラム施設の見せ方、最後の開放のキッカケになるとは、セットの使い方としては面白いと思う。まぁ、最後に巨大な冷却ファンを落としたのはアメリカ映画的っていうか、マイケル・ベイ的なというか・・・。
クローンを使っての代理母という設定は面白かったな。あと、臓器確保の為とはいえ、その状態を良好にする為に植物状態にしないという設定も映画的で○。ただし、それが前面に生命倫理や、不遇なクローン達の開放というのに繋がらないのが、アクション映画としての妙か。でも、リーンカーンの入れ替わりのシークエンスはスピード感と緊張感があって面白かったな。
でも、エアバイクはいらなかったような・・・。映画的には映えるんだろうけどね。
最後に協力してくれる警備会社の黒人さんカッコええー。って、いうか警備会社の色々なネームの入ったカバンは面白い。