セブンソード

7つの剣を取った英雄たちの物語、って事でもしかしたら「七人の侍」の亜流か、とも思ったけど、実際には7人の剣士のうち5人は天山に揃っていたわけで、戦いも敵の本拠がメインだったわけで、全く違うもので。
で、2時間半と長めの尺であったが、その中に各人物の描きこみや複数のロマンスがあったりしたせいでなんか消化不良。DVDでは4時間になるらしいけど、それでも描ききれるか…。
ただ、7本の剣を含め、敵の武器も個性的で武器を使ったアクションが好きな人にはたまらないかと。かなりインチキ臭い武器のオンパレードなのだが、それを流麗に魅せるアクションの数々にはやはり惚れ惚れする。まぁ、川合憲次の音楽に乗せた戦闘シーンって事もあったんだろうけどね。<以下核心メモ>
七人の侍」はいかに村人を守るかというのが展開だったけど、こちらでは結局村人は少しの子供等が残っただけで、逆に7剣士は誰も死なないという展開で。もっとも、7剣士の団結を描き、最後には朝廷に向かうってところで終わる事なのだから当然なのだが、それにしては7剣士の団結を見せるようなシーンが無かったのが不可解。
で、最後のメインとなる楚昭南と風火連城の戦いは、結局のところ緑珠をめぐっての怨みの争いだけだったんだろうか。そう考えると、物語の幅が狭まるような。
でも、最後の剣のやりとりはやっぱり見事。爆弾の爆発を避けるために地面をぶった切るセンスにも脱帽。