まだまだあぶない刑事

歳を重ねても、舘ひろし柴田恭平のタカ&ユージはカッコ良すぎる。スタッフもオリジナルスタッフが揃っていたので、ノリも旧作と変わらず。中条静夫氏亡き後の、先の2本の映画よりは素直に楽しめたかな?仲村トオルの町田透が課長になっているというのは単発映画としての荒業だったけど、面白い展開に繋がっていて良かったかと。
でも、シナリオ展開にはやや不満が残る部分も。あとは、浅野温子がポスターだけで美人蛾を見せてくれなかったのと、相変わらず外車*1を使っていたのも不満か。
そうは言っても、RUNNING SHOTにのせてユージが走り、負けじとタカがハーレーでショットガンをぶっ放し、二人の大人の掛け合いが始まれば、もう「関係ないね!」ってところか。<以下核心メモ>
冒頭、アンダーカバーとして韓国にいたのに横浜にいきなり戻って来たのは愛嬌としても、新人の2人の刑事が結局犯人でした、というのはやりすぎかと。しかも、弱い根拠で。折角、面白い役者で。面白いキャラクターを立てたのに、それがシナリオの為だけだったのは、残念すぎる。港署捜査課の広がり、というかあぶ刑事の可能性を広げる展開を潰している所に「頭ワルいんじゃないの?」と突っ込みたくなる。まぁ、美人秘書が犯人なのは、パターンとして、問題は無いけどね…。
あと、サッカー場でのアメリ国防省幹部と中国幹部の会談の設定や、その意図している所がちょっと変。このあたりは、もう少しサッカー場にする動機がはっきりしても良かったかと。まぁ、そこまでサッカー場にこだわりながら完全に東京ヴェルディの名前を使えなかったあたりも見ていて間抜け。せめて、応援のフラッグが大きく映らなかったら許せたんだけどね。
それにしても、相変わらず爆発ネタで終わらせてしまうのは、浅はかだよなー。
横浜の街をタカとユージを追うのに出てきた警官隊がなんか間抜けで好き。以前も同様のシーンがあったけど、こういうのはお約束でいいかな?その直後カッコよすぎる木の実ナナの「やっぱ、いい男だわ」のセリフに納得。
あと、「やはり、横浜は俺たちが面倒みなきゃだめだな」「いや、横浜に俺たちが面倒見てもらっているんだ」という2人のセリフは最高。

*1:しかもまたまたマセラッティ。スカイラインとかフーガとか面白い国産セダンはあるだろうに…