イン・ハー・シューズ

キャメロン・ディアス中心の自立物語かと思ったら、トニ・コレットもメインとしての見事なまでの姉妹の物語で。そこに、父、祖母等の周囲の人たちとの繋がりが含まれていて、実に見事な人間ドラマに仕上がっていた。女性向きかと思われる内容だが、男性でも充分に楽しめる内容で、やっぱり観て良かったと思えた一本。
それにしても、スコットフリープロダクション製作かと思ったら、製作総指揮トニー・スコット、製作リドリー・スコットだったのね。<以下核心メモ>
冒頭のキャメロン・ディアスの下着姿から姉の恋人を寝取るところまでの流れと、後半の老人ホーム(?)での姿の描き分けが見事。そのホームでの詩を読み聞かせようと部屋に嬉しそうに入っていく笑顔が印象的。その直後に、その老人がその朝死んでいた事を知り、悲しい別れになるのだが。
また、一方のトニ・コレットも冴えない顔から弁護士としてのキャリアを捨てた後の花嫁姿までさまざまな姿を魅せてくれて面白い。犬の散歩業で、階段を上りきったところでの歓喜の姿が印象的。ただ、額のシワは気になったかな?
そこにさらに華を添えるシャーリー・マクレーンの祖母がまた楽しい。と、いうかホームのお年寄り面々が良すぎ。