Mr&Mrsスミス

壮大な銃撃戦の夫婦喧嘩物語かと思っていたら、実際の夫婦喧嘩からクライマックスまでは一気で良かったかと。何より、殺し屋という設定ながらプロフェッショナルというかエージェントものの映画の楽しみが一杯で存分に楽しめる。それぞれの組織が架空のものというのもポイントか。
もちろん、結末に向けての物語は納得いかない点も無いわけではないが、その直前の盛り上げ方は好きかな?それにしても、壁越しに妻からショットガンで撃たれるって怖い!!
何はともあれ、カップルで観に行くにはいい映画かなぁ。ちゃんと夫婦の物語だし。<以下核心メモ>
カウンセリングで始まり、カウンセリングで終わる物語。冒頭とラストでのその内容の違いが物語の骨子になり、冒頭の馴初めのシーンに繋がるのは判るのだが、ラストへは「あれ?」という印象を受けた。その直前に、あれだけの銃撃戦で犠牲者を出して生き延びたという実感の余韻の無い展開でもあったわけだし。まぁ、それが「あなたが一緒にいればどこでもいい」というセリフへの回答にもなってるんだろうけども。
作戦の妨害者を追っていくくだりから、妻への追跡につながるわけだが、そこを行き当たりばったりでは無く、ちゃんと証拠から追っていったあたりは感心。ただのコメディに終わらせずサスぺンスの要素を残したのは緊張感を残した演出として○。
そして、ラストのショッピングセンターでの銃撃戦はいかにも映画的で、スローモーションとダンスの様な銃撃戦で「挽歌モード」に入りつつも、グロック(だと思う)のロングマガジンなど説得力を持たせていて見所満載で心地よい。