スタンドアップ

テアトル7,評価★★★
冒頭で、観客側に主人公が語りかけるシーンから始まって、それが法廷である事が判って、緊迫したドラマとなる感じで。実際に15年ほど前に起きた事を基にした物語らしいが、対セクハラ先進国と思われたアメリカでもこんなものなのかと思われる映画で。
鉱山での女性に対する差別と、それに立ち上がった一人の女性の物語となる訳だが、立ち上がる勇気や、親子の絆等、誰にでも思うところのあるいい映画だと思う。
久々にショーン・ビーンのいい人見たなぁ。<以下核心メモ>
裁判のシーンが冒頭にあって何事かと思ったが、法廷とそれに至るまでの流れが入り混じって、最後に法廷で皆が立ち上がるシーンに繋がるのが面白い。
その法廷の中で、会社の弁護側が息子の父親が誰なのかを執拗に問い詰めるのが、微妙に筋違いかなぁと思ったら、それがその回答となる学生時代のレイプ事件に結びつく流れが見事。その中で、主人公と父親、息子との2つの親子関係の改善が丁寧に描かれていたのも面白い。
シャーリーズ・セロンが母親役で若すぎるかと思ったが、学生時代の出産や鉱山での嫌がらせの対象などという事で、説得力はあったかと。