プライドと偏見

テアトル2,評価★★★
キーラ・ナイトレイ可愛い!!たとえコスチュームで貧乳が強調されても。
原作は200年程前の小説なのだが、正直になれない男女のやりとりは、全く色あせる事の無い問題という事で、感情移入も素直にできるかと。
ダーシー役のマシュー・マクファディンは背が高く、仏頂面なのが、不器用な男の様を見事に表していて素晴らしい。
それにしても、舞踏会のシーンでの長回しは見事だった。これだけの人がコントロールできるものかという思いが。それ以上に、画面に映されるイギリスの風景が実に見事で、それだけでも楽しめる映画だったかと。<以下核心メモ>
この映画のラストは思ったより静かな告白と結婚の承諾で終るのだが、そこまでの道のりもそれ程大々的なインパクトは無く、淡々と進む感じで。そのせいか、やや盛り上がりに欠けるという思いも途中はあったが、観終わってみると必然だったか。
それでも、ヒロインが望まない相手からの求婚をきっぱりと断ったり、いわく付きの将校に心動かされたりと、恋する女心は動くのだが、その時々の感情を見事に演じきったキーラ・ナイトレイは見事。
あと、その対象としてもう一つの軸に描かれた長女の結婚までの道のりも、お互いの意志の疎通がうまくいかないという、誰にもありそうな事からの波乱とあって、なかなか面白い。
ドナルド・サザーランド演じる父が、母親が推す望まない結婚に対して拒否する事を応援する姿にもニヤリとしたり。