ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女

テアトル5,評価★★☆
良くも悪くもディズニーテイスト漂うファンタジー映画。基本的には家族の物語だし。戦争がクライマックスになるのだけど、血が出ない映像は徹底しているというか。ただ、西洋でおなじみの幻獣がこれでもかというくらい出てくるのにはワクワクするものも。ミノタウルスやサイクロプスケンタウロス等が画面いっぱいに暴れる姿はなかなか面白い。
ただ、動物がみんな人語を話したり、子供達が運命というだけど流れにまかせて戦いに参加していく物語は個人的には好きなものではなかったかと。
それにしても、戦いの時の魔女は見事なまでに恐ろしく、カッコ良かったなぁ。<以下核心メモ>
ただの導入場面のキャラかと思った教授が、子供達がナルニア国に行く事に少なからず現実世界から関わっているのが今後の続編で関心となるポイント。
アスランが自分の命と引き換えにエドマンドを救う…という展開だったのに、よく判らないまま復活したりして都合が良すぎる様にしか見えない。しかも、その吐息が石化した生き物を救うというのも便利すぎるような。
ナルニア国に紛れ込んでしまった兄弟が、なんとなく戦争に加わって英雄になって、そしてなんとなく王になってしまい、そして年月が経って思い出した様に現実世界に戻ってきて、しかもその時には子供に戻っているというのは、御伽噺としては見事なんだけど、少し感情移入しにくいものだったと思える。
ただ、こういうつくりにして今後の作品がどうなっていくのかは展開としては気になるところか。