日本沈没

テアトル5、評価★★★★☆
柴咲コウ可愛いよ。
草なぎ剛は頼りないけどそこがいいよ。
まずは、先の神戸での地震ありきの設定の物語なのね。あと、冒頭から駿河湾での地震の状況と、初めからテンションがあがっていくのがいい感じ。
災害が広がっていく感じや、その中の恐怖よりも、生きようと必死に逃げる人や、なんとか立ち向かおうとする人達に焦点が合ててドラマをを作っていたので、日本の沈没や地震災害への恐怖よりも、その時にどう動けるかが、ポイントになっているのが面白い。もちろん、悪趣味ともいえる様な、人々の死ぬシーンはあるのだが。そういえば、先の映画では火災のシーンがメインだった様な気がするけど、今回は倒壊と水没が印象的だったね。
気になるところは、劇中の時間経過が曖昧だったのところか。その分、2時間15分の上映時間が気にならないテンポの良さはあったのだが。おまけに、日本人なら誰もが何かを感じる要素をふんだんに含んでるしね。
あと、富野御大が僧侶の役で思いっきり出てるけど「みんな星になってしまえ」とか末法的なセリフとかは無いので、期待してた人は、期待しない様に。<以下核心メモ>
大規模災害発生の直後に、総理大臣が火山の噴火で死んでしまう展開はやられた。ここで、この国の舵取りはどうなるんだろう?というドラマ的な盛り上がりがあるわけで。
で、つまるところは「さよならジュピター」か「妖星ゴラス」か、って感じで災害を食い止める事で決着するのがいいのか悪いのか…。ただ、その瞬間の映像的なカタルシスは樋口監督ならでは、って感じ。まぁ、その演出の為に主人公の小野寺を殺すのは、物語の救いとしてどうかとも思うけど。ただ、新式の潜水艇を潰した後、旧式の潜水艇で単身挑み、自らを犠牲にして皆を助けるというのは、熱いぞ。まぁ、そんな作戦を思いついた田所教授もマッドな部分だけでなく、人間らしいところを描いていてよかったかな。大地真央演じる鷹森は安心できる役どころなんだけど、演説での最後で潜水艇パイロットの個人名を出すのははやりすぎか、とも。
劇中、崩壊の影響を受けていない所として会津が出てきたのは出身者として嬉しかったけど、磐梯山は大丈夫なのかなぁ。