EXMACHINA

テアトル7、評価★★★
冒頭から、アクロバットなスタイルや、2丁撃ちなどがあって笑いが止まらなかったが、ジョン・ウーの指摘ではなくて、監督以下が悪ノリしたものみたい。でも、そのテンポの良さは面白い。
物語としては、「APPLE SEED」の世界やキャラの設定を生かしたものであるが、ちょっと手を加えればオリジナルでも出来たのでは…と思ったりも。
映像の表現は実に見事。背景はどちらかというとアニメ絵的なのだが、キャラはトゥーンシェードは抑え気味で。かといって、リアル一辺倒でないから、アニメとしての表現は成り立ってるとは思う。
ただ、ブリアレオスの声優が山寺さんになってたのが…。軽妙がやりとりが多かったから、山寺さんが悪いわけではないのだが、前作の小杉十郎太がハマっていただけに、ここの変更はちょっと残念。<以下核心メモ>
映像としては新しいのに、「機動警察パトレイバー MOVIE」とかを彷彿とさせるトリックはどうかと。おまけに、最後の舞台では、同様の作品「ベクシル」に出てきた様な怪物と同じ動きをする敵が出てきたりと、二番煎じってのは否めない。「ブレードランナー」直結の街中を浮かぶモニターなんかも、使い古された感が。
それでも、テンポとキャラクターの作り方が悪くないので、一気に見る事はできる。特に、アイアコスがいい味を出していて、物語前半の陽の空気を作っていた。それが、中盤で敵の仕掛けで暴走して死んでしまうのが悲しすぎるが、いいテンポになっていた。
冒頭、暗視ゴーグルとしてだけど、デュナンのアイパッチが出てきたのは嬉しい演出で。