ALWAYS 続・三丁目の夕日

テアトル6、評価★★★☆
あくまでも、前作での物語の流れを受けて、それをまとめる為の物語。
前作では、東京タワーが出来ていく過程での時間経過という楽しみがあったのだが、そういう時間的なシンボルが無くなっているのが残念。逆に、四季の流れは豊かだけど。
その分、人の描き方が丁寧になっていて、小さい物語の集まりなんだけど、楽しく観る事ができた。まぁ、展開としてはベタなものばかりだったけど、逆に安心して観られたという事か。
それにしても、お出かけスタイルの六子はカワイかったなぁ。
あと、一部合成の絵が強いところがあったのが気になったかも。<以下核心メモ>
前作と同様にやや過剰な演出が鼻をつくところもあったのだが、冒頭のゴジラ出現はある意味割り切った形としては面白かったと思う。と、いうかオープニングのサプライズとしては十分すぎるもので。
今回のメインの筋は、茶川の芥川賞絡みから、ヒロミと淳之介との家族になるというものだが、感動させる展開としては当然か。
もう一方の鈴木オート絡みでは、美加の来たばかりの頃の高飛車な態度が、時間が過ぎる毎に素直で可愛くなっていくのが印象的。まぁ、高飛車な態度はやや過剰演出っぽいけど、後の柔らかさを考えれば妥当か。何より、トモエとのやりとりは、素直に感動できる。
それでも、東京タワーの展望台で終わる物語は、前作を受けてのラストとしては素直にいいものであったと思える。