椿三十郎

テアトル8、評価★★★★
黒澤明の同名作品のリメイク。気付けばオリジナルは未見。
脚本はオリジナルと同じものを使用しているとか。演出とか役者の演技が比較されてしまうものだろうけど、その選択は正しいものだったと思う。
織田裕二の三十郎は、三船敏郎演ずるものより線が細いかと思ったけど、腹から声を出す演技でその存在感は十分。豊川悦治とのバランスも絶妙か。まぁ、それ以上に佐々木蔵之介の怪演が見事なのだが。
まぁ、カラーになった事と若侍の演技の軽さがちょっと気にはなったけど、痛快なドラマとしては素直に楽しめたと思える。<以下核心メモ>
最後の決闘は、オリジナルでは血飛沫が話題となっていたが、今回は無し。その分、互いの刀で切り合うという殺陣へ。実力者の一瞬の勝負の見せ方としては良かったけど、ややリフレインが鬱陶しかったか。