神様のパズル

テアトル2、評価★★☆
角川春樹が製作、三池崇史が監督という映画。ヤバい映画に仕上がってるんじゃないか…という事で観る。
ブコメかと思ったけど、実際にはSFとしての要素が強い様で。デカイ加速器まで持ち出して、何が起きるかと思った。
前半の物理学の講義の様な展開と、後半のサスペンスはやや分離した感があって気になった。アイコンをクリックしてのカットインなんかも、流れを切ってるだけだったし。
主人公はともかく、ヒロインはずっとジャージ。ほぼ無表情で面白みが無いし。でも、胸元の谷間とか、足をずっと見せる演出はフェチ的で好き。しかし、ポスターにあった女の子らしい格好は実際に出てこないからサギだよな。
ネタはいいんだけど、上手くまとめられなかった感じが強くて残念な映画か。<以下核心メモ>
導入の加速器と、人工授精のくだりで「?」となるが、そこでSF色が強いとは気付く。しかも、その加速器がクライマックスで宇宙を創るのに使うんだろうな〜とは、思ったけど全国の電力を持ってくるという展開とは。だったら、前半の軽妙さはもう少し抑えても良かった気はするが。
ロックはどこに…と、思ったら最後にヒロインの前に現れて、話の中にあった第九を歌い上げるのは展開としていい。しかし、ありえないマイクスタンドが出てきた事でギャグにしかなってないのが残念。しかも、その後は寿司だしねぇ〜。もっとも、その寿司がエピローグと主人公の行く末に関わるのだけど。
あと、インド編は面白い。そこで、本来物理専攻していた、兄弟が無を感じるという流れが劇中の問いに対する答えのひとつとして描かれるのだから。