ダークナイト

テアトル5、評価★★★★☆
序盤から最後まで、ジョーカーとの闘い…というより駆け引きで進む物語。
根底には悪と正義の闘いという事になるんだけど、バットマンも怒りの衝動を持つし、光の騎士と言われるデントも変わってしまうわけだし、その表現は面白い。勿論、それは絶対的な悪が際立ってこそ盛り上がるもので。演じきったヒース・レジャーの急逝が惜しまれる。
そうは言っても、バットマンとして、アクション映画としての見せ場は十分。バッドポッドの疾走はカッコいい!<以下核心メモ>
正義の象徴の検事として登場したデントが、愛するものを守れず死なせた事に復讐心を抱き、ジョーカーの罠によって顔の半分を焼いて…という風に見も心も怪人トゥー・フェイスに堕ちていく様が見事。
そして、その事実を信じる市民に伏せる為に殺人の罪を被り、タイトルとなるダークナイトとなるバットマンの闘いをじっと観てしまうわけで。
ジョーカーが最後に捕まる寸前、バットマンに「ずっと闘い続ける」というセリフを言っていただけに、次に登場があった時でもキャストが変わってしまうのは残念な事。そう言えるだけ、ジョーカーは憎憎しくて印象的な悪役であったという訳だ。まぁ、一般人と囚人それぞれのフェリーで互いの爆破ボタンを押さなかったというのは、ジョーカーが思うほど人は歪んで無いという事なんだろうな、と。