二十世紀少年

テアトル6、評価★★★
原作は部分的に読んだ状態。今回の映画で扱われるパートは読了。
「トリック」の堤幸彦という事で、どんな作風になるかと思えば、素直にコミックスを実写に落とし込んだ感じ。突き放した構図は無く、どちらかというと寄った際にその作風は感じられるか。
主演が唐沢寿明という事で独特なケンジになるだろうとは思ったけど、蓋を開けてみればオールスター映画。とはいえ、それが悪い方向にいっていないのはポイント。「ともだちは誰?」という疑問を、画面の中から解かせないという意図もあるのか。それはさておき、同窓会の面子とか、刺されるだけの竹中直人とか豪華すぎる。
やっぱり、トヨエツのオッチョいいよねー。カッコよすぎる。これは、2本目での動きが楽しみなところ。
あと、常盤貴子も自分と同い年なのに、イイ女だなーと見惚れる次第で。
少年時代パートと、現代パートの繋ぎはいい感じ。サスペンス的なドラマの展開と共に、'60年代後半から'70年代前半の空気をスクリーンから楽しむというのもこの映画の楽しみ方か。
何はともあれ、3部作の1本目。立派に次に繋げる作りだっただけに、全篇観てからが本当の評価になると思う。<以下核心メモ>
コミックスでも印象的な、カンナに帽子を渡すシーンがあったと思ったら、最後には成長したカンナが。やや、服装が唐突すぎる感じもあったので、次作ではもう少し柔らかい感じになってくれれば、と思ったり。
太陽の塔もどきは、原作にもあったハズだけど、実写にしたらあまりにも唐突だったような…。