ゲット スマート

テアトル5、評価★★★
過去に「それ行けスマート」の邦題で放映されたドラマのリメイク映画化。オリジナルは未見。
スパイ映画のパロディ版、「スパイ・ハード」の様な映画かと思ったけど、「笑いの要素が強いスパイ映画」として観たほうがいいみたい。
主人公たるスマートは、おかしいけども組織の分析官としては優秀であるという設定が面白い。そんなわけで、物語の展開も勢いだけでなく、分析官らしい判断で進むものであるし。
スマートを演じたスティーブ・カレルは勿論素晴らしいが、相棒となるエージュント99を演じたアン・ハサウェイの魅力にやられた感じで。カッコ良く、かつセクシーなそのスタイルを見てるだけでも存分に楽しめる。
スパイ映画のひとつのスタイルとしても、楽しめる一本かと。<以下核心メモ>
スマート所属するコントロールが襲撃されて、スマートがエージェントになって…というのが発端だが、その要因となる情報漏えいの元となるのが、エージェント23。ザ・ロックことドウェイン・ジョンソン演じる事で、どうなるかと思ったけど、前半のスマートさと、終盤の憎らしさが、らしくていい。
最後のコンサートホールでの爆発阻止のシーンは、音楽と相俟ってそのテンションはなかなかのもの。その、阻止をするためにした指揮者へのタックルを、褒める大統領の存在もまた面白いという事で。
大男の存在は、007のジョーズのパロディなんだろうけど、家族問題を理解してくれたスマートに感謝し、協力するという流れは面白い。