テアトル2、評価★★★
原題は「BODY OF LIES」。その通り、嘘が物語の軸となる映画。
ただ、邦題はいまひとつカッコ悪いかなぁ。
あと、冒頭に配給会社が付けた「この世界で起きてる事…」という感じのコメントが邪魔だった。監督であるリドリー・スコットは、表面としてはそんなに意識して無いと思うんだけど…。
現地のCIAエージェントと、本国にいるその上司…という事で、トニー・スコットの「スパイ・ゲーム」を彷彿させるものではあったけど、内容は別物。
そういえば、いかにもリドリー・スコットっていう感じの画面作りでは無かった様な。最後の、暗い部屋にその雰囲気があったか。
作品の中心となるのは、中東の情勢。あと、それぞれの人達の思惑を含んだ作戦…というか嘘のやりとり。ただ、その流れを消化しきれてないから、再度観てみたいところ。
あと、ディカプリオの存在感というものが存分に発揮された映画だったと思う。ラッセル・クロウのほうは言うまでも無いけど。<以下核心メモ>
物語の最後の展開となる、アイシャの誘拐がハニの仕組んだものというのが最大の嘘か。
砂漠に放り出されたフェリスを回収するのに砂埃を上げて複数のクルマに別れ、CIAの監視の目を欺いたところで、アジトへ救出に来るのがCIAではしらけてしまうところを、ハニ達が来る事でトリックとしてもドラマとしても成り立つもので。
ただ、拷問としてハンマーで小指を潰されるシーンはあまりにも痛すぎる。