フォーラム5、評価★★★
テレビでの放送となっていたグレンラガンの劇場版。基本的には放映時のエピソードの再編集+αといったところか。
ただ、前半のツギハギっぷりと、後半の四天王戦の新構成との差が大きすぎるのが難か。もちろん、総集編という意味を含めて、テレビシリーズの要素を踏まえたうえでのエピソードのチョイスなど編集の方向は判るのだが、あまりにもテレビを未見の人に不親切なのが気になった。
それに反して、後半の新構成部分は素晴らしい。映画として、クライマックスを何にするかが明確になっているので大きな変更があったとしても気にならない…というより味になっている。特に、シモンの名乗りの流れは、カットの組み合わせや演出も見事でカッコイイ!だから、前半の再編集部分にもう少し補足的なシーンを加えても良かったのでは…と思ってしまうわけで。
ともかく、後半｢螺巌篇｣は凄い事になりそうな感じもするので、それを観てからのトータルでの評価となるか。<以下核心メモ>
エピソードとしては、四天王戦をまとめてクライマックスとし、シモンの名乗りを象徴とするシモンの一人立ちを到達点にしていた。そうすると、劇場版ではテレビ以上にシモンを軸とした物語を狙っているのでは、と感じられる。そうは言っても、カミナの扱いが、ちょっと酷いような…。
それでも、四天王のメカを合体させるという力技は実に効果的でいい。あと、ヨーコとアディーネの戦いで、ヨーコのライフルがコア部分だけでマシンガンになったり髪をまとめる箸で攻撃したりと、鬱憤を晴らす様な演出も○。
劇中にアイキャッチを入れてシーンの切り替えを行っているのだが、映画として考えると流れを切る演出は無いだろうと思ったけど、この作品ではアリなのかな…といえるのかな?
｢螺巌篇｣はロージェノム戦から、螺旋力の話まで一気にいってしまう様な大胆な変更が考えられるのだが…?
