1973年公開版の映画。昔テレビで放映されたのを見たくらいか。
まずは、思っていた以上に特撮が素晴らしい。山が崩れるところなんかは、やはり東宝かという感じなんだけど、わだつみとか日本列島を上から見た状態なんかに、見入る感じで。
東京での大地震のシーンも、記憶よりも壮絶で怖いもの。年代的には戦後を抜けてるんだけど、現在とは違う街並みや、人の描写がなんとも言えない。
物語は思ったより長いスパンの話なので、やや散漫な感じも受けなくも無いけど、日本が沈むというスペクタルと共に、日本人というものを見事に描いていたと思う。それでも、丹波哲郎の総理は存在感十分だし、小林桂樹や藤岡弘の熱さがいい。
って、見返すと実に見知った顔ぶればかりで、オールスターキャストだよ。
あと、本気で大人向けのエンタティメントを作ろうとしているのが、ひしひしと伝わる。これが4ヶ月で製作されたとは実に驚き。
DVDの特典として、原作の小松左京と、監修と共に実際に出演している竹内均の対談があるのだが、これがまた映画の話よりもお互いに好き勝手話をしてるので、結構大変な事に。まぁ、最終的には映画の話に着地したけど…。