トランスフォーマー:リベンジ

テアトル2、評価★★★★★
実写版トランスフォーマーの2本目。原題は「Transformers: Revenge of the Fallen」という事で、"復讐"をするのは敵側のキャラのほう。
冒頭で、ドリームワークスとパラマウントの制作者のオープニングから機械音が入っていてニヤニヤしていたら、いきなりオートボットと特殊部隊の共同戦線というクライマックス級のアクションへ。そして、前作に引き続いて登場のサムにフォーカスして人間ドラマでトーンダウン・・・と思いきや、次から次へと展開する物語にニヤニヤするばかりで。
なんて言うか、「極上の玩具箱をひっくり返した様な映画」というのが感想か。ロボットの玩具で遊んでいるところに、兵隊さんの玩具を混ぜ、真面目に遊びましたという雰囲気がなんともたまらない。映像も「こういうのが見たかったのよ」というものばかりで。ロボットの表現は「リアル」というものではなく、ひたすらカッコイイというのもポイント。
主演のサムは、最近「インディ4」や「イーグル・アイ」とスピルバーグ関連作品が続くシャイア・ラブーフ。絶対的なオーラの無さが魅力だけど、心優しく勇気あるサムは実にカッコ良かった。
ともかく、前作を見て楽しめた人には、文句無くお薦めできる続編だったかと。<以下核心メモ>
今回の敵は過去にプライム達に抑え込まれたザ・フォールンなわけだが、前作に続いて登場のメガトロンの復活があるのだが、やや小悪人的になってるのがポイント。そして、スタースクリームにおしおきするのがニヤニヤな感じ。それでも、最後にスタースクリームに「逃げるのも仕方が無い事です」諭されて、逃げていったのは次作への余韻か。
中盤となる、森の中での戦いは実に見事。オプティマスの玩具での両手の剣はそういう事か〜、と思っていたらここで命を落とすという驚きの展開に。もちろん、その復活の為の冒険が後半の展開になるのだが、その復活のきっかけとなるのがマトリクスというのがアニメからの要素になるのだが、嬉しい事で。
そして、古代のトランスフォーマーであるジェットファイアの部品も使って復活した、高機動型オプティマス(?)のカッコいい事!!それで、ピラミッド内に隠されていた兵器の破壊をするシーンのスピード感は実にアニメ的でカッコいい。
そんなロボットだけでなく、物語を引っ張ったサムとミカエラがお互いの気持ちを伝えて終わり、さらに無理矢理連れてこられたサムの両親との絆も描いたりして、前作からのドラマとしても十分満足。
でも、人間に擬態するのはトランスフォーマーとしてアリなのかな?とは思ったり。