ウルヴァリン X-MEN ZERO

テアトル8、評価★★★★☆
X-MENの映画シリーズからのスピンオフとして、ウルヴァリンを主人公として持ってきた映画。まぁ、元々ウルヴァリンは主役の1人だったのだけど、今回の映画は彼の過去を主に持ってきたもので。
原題は「X-MEN ORIGINS:WOLVERINE」。原題でもサブタイトルが入っている通り、スピンオフとは言っても、先の映画3部作に並べる為の要素はあるもので。ただ、あまりにも繋げようとする要素が強すぎるのは気になったか。スコットが出てきた時にはどうしたもんか、と思ったけどねー。*1
それでも物語は3部作にあった様なテーマ性よりも、ローガンの過去からの物語の流れでミュータント同士の戦いがメインとなっているので、存分に楽しめた。なんと言っても、ガンビットの登場は嬉しい限りで。想像以上のアクションを魅せてくれて大満足。
今回は主演のヒュー・ジャックマンも製作に加わっている様で、ウルヴァリンのキャラクター作りがしっかりしていて楽しい。彼の鍛えられた肉体も魅力的で。それ以上に瞳がチャーミングなのね。<以下核心メモ>
途中で能力に目覚めたスコットが出てきた・・・と、思ったら最後にはプロフェッサーまで出てくるとは。これは、ウルヴァリンの過去の物語を借りて、X-MENの黎明期を描いた物語と言ってもいいのでは?しかも、捕らわれていた子供達に、後のX-MENメンバーが多数含まれてたらしいけど、気付かなかった。残念。
X-MEN2」で一部のシーンが出てきたアダマンチウムの移植シーンであったが、今回の映画で「移植」というよりは「骨格への注入と融合」といった感じで描かれていたが、一応は納得できるか。しかし、ウルヴァリンの能力が治癒能力だけでなくて、爪も備わっていたけど、原典ではどうなんだろ?先の移植のくだりを考えると、爪も能力・・・というのは納得か。
最後の舞台がスリーマイル島というのはハマり過ぎていい。そして、最後の敵となるのが様々なミュータント能力を持つウェポンXIとなるのだが、そのアクションと映像処理を十分に生かしたバトルの様子は面白い。敵対していた兄・・・セイバートゥースとの共闘でそれを葬るのだが、その多種の能力に立ち向かう様がイイ。まぁ、ウルヴァリンの爪で首を落とされ終わり・・・と、思ったらカラダが首を拾って目覚めて終わりとは・・・続編もアリなんだねぇ。
で、アダマンチウムの手術のショックで記憶喪失に・・・と思ってたのが、実はストライカーにアダマンチウムの弾で頭を撃たれた事で・・・ってのは、出来すぎな気も。でも、そうやってラストシーンで記憶喪失にしないと、作劇の都合上仕方が無いのか。

*1:唯一(?)繋がらないのが、セイバートゥース。まぁ、1作目のは同じ名称の別物でしかないだろうケド・・・