ワイルド・スピードMAX

テアトル5、評価★★★
ワイルド・スピード」シリーズの4作目。今作では1作目で強烈なインパクトを残したヴィン・ディーゼル演じるドミニクも戻ってきて、原点に立ち返った感じで。原題も「Fast & Furious」と、1作目の「The Fast & The Furious」と似てるけど違う。*1
原点に立ち返ったと言っても、今までのキャラクターを使っている事で、物語はだいぶまとまった感じ。その分、クルマのレース要素は減ったけども、クルマを物語のスパイスとして上手く使った感じ。まぁ、「改造車が怪しい」というブライアンの推理は無理矢理だけど。
今回登場のクルマにメインは、今までの様に日本車では無くて、アメリカンマッスルカー・・・アメリカの良き時代のクルマ達。まぁ、スポコンのレース要素よりも、犯罪組織との絡みも多い所から納得か。
1作目が好きで、2作目のブライアンだけで物足りなかった人には、存分に楽しめる映画だとは思う。<以下核心メモ>
1作目のメンバーのうち、ミシェル・ロドリゲス演じるレティが早々に殺される事で、物語を引っ張る形になるとは意外。まぁ、ブライアンとミアが落ち着いたのは、この映画があっての展開なので納得か。
メインビジュアルに使われるR34 GT-Rは序盤で、ダッジチャージャーは終盤で、それぞれボロボロにされてしまう贅沢さが、この映画がメジャーシリーズになった証なんだろうけど、ややクルマへの愛着が失われた様で残念。
麻薬王ブラガであったカンポスを捕まえ、協力した事での情状酌量を入れても25年の実刑に終わるのはリアル志向・・・と、思ったらブライアンとミア達が護送車を襲撃しようというラストで終わるのは、娯楽作品故の楽しさか。まぁ、25年まともにくらってたら「〜X3」への登場も無いわけだし。
しかし、FBIの中が結構いいかげんなのが、この映画を成り立たせる為のポイントなんだろうね。

*1:パンフ参考で「速く、激しく」と「速き者、激しき者」という違い