シャーロック・ホームズ

フォーラム3、評価★★★☆
最も有名な探偵"シャーロック・ホームズ"の映画となるのだが、ボクシングはやるし、お馴染みの格好はしないし・・・と、今までのイメージを変えるもので。制作がジョエル・シルバーで、監督がガイ・リッチーとなれば、そういう作風になるのは必然か。
そんなアクションが予告でも目立っているけど、ホームズらしい推理や観察眼はロバート・ダウニー・Jrの演技と相俟って存分に表現されていたと思える。状況を見て、その先の推測を立てる演出が面白い。この辺は、監督の才能にもよるところだろうけど。
それにしても、ロバート=ホームズとジュード=ワトソンのコンビは思ってた以上に良かった。この2人のやりとりを見ていると、この映画はバディムービーでもあるんだなぁ、と感じる。そこに、ワトソンの婚約者たるメアリーが入り込むという構図もいい。
この映画で、見ていて楽しかったのはロンドンの街並み。汚い街中が描かれている一方で、建築中のタワー・ブリッジも舞台として扱っていたりという感じで。<以下核心メモ>
冒頭から、敵となるブラックウッド卿が用いるのは"魔術"という見せ方であったもので、ホームズの推理で"トリック"だと判らせる展開は面白い。ここで、そのトリックを用いる流れを見せる為の、映像の入れ方がガイ・リッチーらしいものと思えるわけで。
議事堂での毒ガス発生のくだりでクライマックスとなるのだが、ブラックウッド卿の持っていたリモコンが意外に大きくなかったのは仕方が無いところか。電波での送信はホームズが驚くくらいの新技術なんだけど、電源はどうしたんだろう・・・という事を考えてしまうわけで。
ブラックウッド卿の犯罪の裏で、アイリーンを操って暗躍していたのがモリアーティ教授。顔は見せなかったけど、その姿はかなり出てきていたが、真の活躍は次作で・・・という事になるのかな?