ルパン三世 念力珍作戦

未見の作品としてレンタル。
話には聞いていて、キービジュアルは知っていた実写版ルパン三世。はてさて、どんな酷いものが・・・と思ってたのだが、想像以上に面白かった。
公開が1974年と、1971年に放映された1stテレビシリーズの後となる作品。但し、そのイメージに捕らわれずに、作品のもつ要素をふまえつつ独自のルパン像を作っていったのが効果的だった様で。監督が東宝クレージー映画の坪島孝という事で独特のコメディセンスを持ったものだけど、その雰囲気は悪くない。それにしても♂と♀で描くベッドシーンのバカバカしさは、今じゃできないね。
ルパンを演じたのが目黒祐樹。これがなかなかカッコいい。スラッとしたスタイルで、アクションもコメディ要素も爽やかに演じてるんだけど、どこかアクの強さもあってルパンとして納得できるんじゃないの?
気になっていた田中邦衛次元大介は、若大将シリーズの青大将のやや陰湿なイメージがあったけども、渋めの語り口で見せてくれたかも。まぁ、そうは言ってもキャラがギャグ調なんだけどね。
あとは、銭形の伊東四郎はやややりすぎ、峰不二子江崎英子は美人で良かったなぁ、といったところか。
それにしても、大平透がクレジットされてるからなにかと思えば「スパイ大作戦」のパロディで、あの口調で語ってくれるシーンがあったのね。しかも2回も。
もう、「ルパン三世」に実写版という選択肢は無いのだろうけど、こういう作品があったんだよ・・・という事でもいいかもしれない。もしかしたら最近のテレビスペシャルより面白かったりして。
ルパン三世 念力珍作戦 [DVD]