超電王トリロジー EPISODE RED -ゼロのスタートゥインクル-

ワーナーマイカル4、評価★★☆
電王の連続3本公開の1本目。トリッキーな上映スタイルもあってか、尺は短く90分程度。
面白いのだが、あまりにも細かいネタとトリックなので、映画として劇場で上映するには、やはり微妙。特番には辛い内容だけど、ビデオリリースでも十分な気はしないでもない。
物語はゼロノス編という事で、侑斗の物語。ただ、"桜井と侑斗"や"侑斗と愛理"の関係を描く、シリアスな展開は、電王の物語を知ると十分楽しめる。そんな微妙な関係を演じきった2人の俳優は見事。あと、愛理さんのスカートから覗く太腿もポイント。
そんな侑斗の物語と、モモタロス以下イマジンズと良太郎の話が浮いてる感じもしなくないが、まとまってるのは脚本の力量か。あと、小さい良太郎が愛理にも自然に受け入れられすぎてるのも違和感が・・・。
次の映画に繋がるらしい要素もあったので、残り2本を観た時にどういう感想になるのか?<以下核心メモ>
桜井への想いが強い為に侑斗とは少し離れていた愛理が、菊地がイマジンを使って起こした事件を乗り越える事で、心の繋がりができたくだりのバランスは面白い。それでも、気絶から気付いた時には侑斗とはすれ違う様だったのが、最後に星空を共に見上げた後にバイクにタンデムで乗った時の抱きついた様に移る辺りに、決定的では無いけども近づいた気持ちを描いていて、観ていて心地いい。
まぁ、ピギーズイマジンはソードフォーム相手には強かったけどクライマックスフォームに瞬殺されたり、"てんこ盛り"比較になったりと映画に似つかわしくない小物っぷりはどうなのか。もっとも、契約となる願いがバカバカしい・・・という時点でネタ傾向満点なのだけど。
ネタといえば、デネブが妄想した「愛理を暴漢に襲わせて侑斗が助ける・・・」というパートの、ハジケっぷりは見事。大塚さんの乗り気のセリフは最高。この直後の、ナオミの可愛さもいいもので。