見直す為にレンタル。劇場で1度観ただけか。
周知の通り、アメリカ同時多発テロにてハイジャックされた4機のうちで、その目標に達しなかったユナイテッド航空93便の顛末を描いた映画。
ひとまず"ノンフィクション映画"という事になるらしいのだけど、画面構成と、実際の事件と同様の時間展開は正に映画的。この辺がポール・グリーングラス監督の手腕なんだろうかと。時間を追ってるのだけど、画面上に文字で時間表示をしない事で現場の緊張や空気が伝わってるなぁ、と見直して思ったり。
この機に関して、話に挙がる乗客の反撃は終盤の短い時間なのだけど、その直前での機内の様子はなんとも言えない。前半での航空管制や軍のやりとりでの緊張感とは全く異質な世界が。むしろ、感情移入の余地すら無い様な。
変な話だが、事件の概要もあるけど、映画としての成り立ちが素晴らしいので、今後も折に触れて見るであろう作品にはなると思った。