ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

テアトル7、評価★★★★
ハリーポッターの最終章・・・の前半。そんなわけで、終わり方はブツ切りそのもの。
前後編に分けたなら2時間半弱の上映時間は長いんじゃないか・・・という心配はあったけども、そんな心配をよそに一気に観られる映画になっていた。冒頭から、暗い雰囲気で盛り上げていく事で、最終決戦の緊張感が伝わるもので。
そんなラストバトルの緊張感だけかと思えば、今まで学校という舞台をメインにしていたものを、外に舞台にしてハリー,ロン,ハーマイオニーの3人を中心に描いていた事も話が面白くなっていた要素かと。3人の活躍を描く事以上に、3人の心の繋がりの関係をしっかり描いていたのが映画としての面白さになっていたかと。
まぁ、観易かった要因としては、無駄に変な仕掛けを見せる要素が無かった事もあるのではないかと。一方、過去の作品の要素の取り込みはラストらしく面白い。
物語がクライマックスになった事で、やっと面白くなったなぁ、と。ともかく、夏公開の後編が楽しみだ。
しかし、パンフレットはプロダクションノートが無いから面白くないな。<以下核心メモ>
タイトルの通り、キーになるのは"死の秘宝"。それでも、実際にそれが明確になるのは後半で、ヴォルデモードがダンブルドアの墓から、秘宝のひとつである杖を手にしたところで終わるという、なかなかハリー達がピンチになる予感満載で。
一方の前半は、狙われてるハリーを守るための逃亡で3人と大人達を分けて、続けてヴォルデモードに関わるロケットを破壊するという展開に。ここまででハリーとハーマイオニーの仲に対するロンの疑いを描いているのだが、破壊のタイミングで一気に盛り上げる展開はイイ。
前作の要素が多く出るのだけど、妖精のトビーが大活躍・・・と思ったら、ハリー達を助ける為に命を落とすという展開は泣ける。ただの賑やかしと思われた要素が、実は今作でこんなに生きてくるとは。