劇場版マクロスF 〜サヨナラノツバサ〜

フォーラム5、評価★★★☆
劇場版マクロスFの後半で完結編。完結編という事で締めくくりの物語となるのだけど、テレビシリーズとはまったく異なる展開で、かなり映画的。
でも、テレビからのキャラの多さ故か雑多な感じはするけど。でも、軸としてのアルト,シェリル,ランカの物語はしっかりしていたところが、映画として観られたと感じる箇所か。テレビ版でもあまり触れなかった、"女形としてのアルト"を強調する事で話を引っ張っていったのは面白い。
前編と同様にステージシーンから入る物語だけど、その配分は少なくなった様な気がする事も一因か。
そして、今回もメカ戦は見応え十分。新メカのデュランダルヴァルキリーの活躍が、ファイターモードばかりな印象だったけど、あのシルエットが印象的な機体だからいいのか?
決着の付け方がやや消化不良な感もあるけど、期待以上には楽しめたのはヨカッタと言える作品になっていたとは思う。<以下核心メモ>
こま切れな要素を繋いだ感じで展開される物語だけど、収監されたシェリルの救出作戦からのテンポは面白い。実にバカバカしい展開だけど、バサラ&ミレーヌのコスプレをしたミシェル&クランとかの遊び的要素もなかなか。まぁ、この映画自体、手塚作品を登場させたりの細かい遊びが多いんだけど。
ヴァジュラの生態を描くと共に、それに対してのフォールド通信妨害や、インプラントでの操作などは、テレビ版で作成した設定を見直した使い方としては面白いんじゃないかと。そういった要素を踏まえる事で、アルトがランカやシェリルの存在だけでなくヴァジュラに感情移入する流れも納得できるんじゃないかと。
そして、三角関係の行方が「ランカの告白→玉砕」「アルト×シェリルの成立」・・・となるところが、アルトが行方不明、シェリルが昏睡状態・・・というのはモヤモヤした感もあるけど、一応決着したという落とし所として良かったのかね?
それにしても、バカンスシーンで見せたキャプテンのサーフィンが演出の遊びと思ったら、大気圏突入でマクロスクォーターのサーフィンに繋がるとは思わなかったwwあと、"イサム"が出てきたのはやりすぎたけど、嬉しい演出かな?