ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

テアトル2、評価★★★
8本で10年かかったシリーズの最終章。しかも、今作は1エピソードを2部にした後編という事もあり、正にまとめの為の一本という事か。
導入はPART1からの続きなので半端な流れだけど、中段で謎(?)が解明されるあたりから一気に物語のベクトルが大きくなるので、そこからは一気に楽しめる。シリーズとしての総括を見せるという楽しみが凝縮されているので、長く付き合った人には楽しめるのでは、と。
それでも、前半にはハーマイオニーのコスプレもどきという楽しみはあるかな?


ひとまず、「ハリー・ポッター」という作品シリーズを考えると、制作陣が変わっても、ほぼ同じメインキャストで10年という時間をかけて、少年達の成長モノを描ききったという結果は素晴らしいかな、と。
役として一番成長を感じたのは、ロンを演じたルパート・グリントかな?役者としてもキャラクターとしても。<以下核心メモ>
今回の物語で転換点となるのが、スネイプとダンブルドアの真意をハリーが知るところ。ヴォルデモードに対する為に前作でスネイプがダンブルドアを殺す事になった事や、ハリーの母親をスネイプが想っていたというくだりで、一気に不安定だった要素が繋がる形に。ハリーがヴォルデモードの一部を持っていた事で、感覚を共有するという事もあったわけで。
ハリーとヴォルデモードの戦いに決着をつけるキーとなるのが、友であるネビルの活躍。均衡していた両者の対決にて、ヴォルデモードの力の一部を持っていた大蛇を剣で斬り、それを破るのがネビルだったのだけど、これで今まで魔法学校で友と戦ってきた事が一つの結果になった・・・と見えるもので。
そして、エピローグには19年後にハリー達の子供がホグワーツへ旅立つ姿が!友達やライバルが親となって、皆等しく子供を見守ってるというラストは気持ちがいいものだった。しかも、sの19年後をダニエル・ラドクリフ以下のキャストが歳を重ねた姿になっているのだから・・・って、エマ・ワトソンだけ変わらな過ぎww