マイ・ブラザー

未見の作品としてレンタル。
美しい妻と2人の娘を持つ海兵隊員と、その弟で銀行強盗で服役し出所してきた弟の物語。兄が戦場でヘリが撃墜され死んだと思われたところで、弟と兄の妻がそれぞれに支えあって日常を取り戻したところで、生きていた兄が帰還し…というのが大体の流れ。
その兄が、捕虜として捕り生きていく為に一緒に捕まっていた友軍の兵士を敵の指図とはいえ、撲殺してしまうのだからその生還してもストレスに押しつぶされようというもの。その兄を演じたのは、トビー・マグワイヤ。海兵隊員にしては、線が細いかと思ったけど、終盤での憑かれた様な演技はさすがだなぁー、と。
一方の弟を演じるのがジェイク・ギレンホール。これまたふてぶてしくも、実は優しさを秘めていた男を好演。大きなカラダで2人の姪と遊ぶ姿が実に優しさに溢れていて素敵。
そして、海兵隊員の妻を演じたのがナタリー・ポートマンなのだが、その美しさはやはり際立つもので。もちろん、子供や夫への愛に溢れた笑顔や、不安に潰されそうな表情などはすばらしいもので。
原題でも「Brothers」という事だけど、ラストシーンはあくまでも妻へ友軍の兵を殺した事を告白するセリフで終わるんだけど、直前までの流れを含めてきっかけを作ったのが弟…という事でいいのかな?そこまでの間に、疑念というものもあったわけだし。
戦場に行った兵士のストレスというメッセージが強いかもしれないけど、実力ある俳優のアンサンブルで楽しく見られた。
マイ・ブラザー [DVD]