劇場版 戦国BASARA -The Last Party-

フォーラム6、評価★★★
アニメ版「戦国BASARA」の劇場版。福島では、2ヶ月程遅れての公開。そういや、「〜弐」は見てないや。
物語は、テレビ版の流れを受けてのもの。松竹マークの前に、テレビ版のダイジェストが入るという事で、本編自体はあくまでも内容を知ってるファンサービス作品といったところ。そういう意味では、"劇場映画"としてはあんまり褒められないかな。
この映画の中で、家康,三成,幸村,正宗の関係にひとまずケリをつけるというもの。ただ、それぞれのキャラクターの関係が物語のメインでありながら、強烈に引っ張るベクトルとして弱い気がした様な。その足りない部分を慶次が補ってる…って感じかな?
それでも、今までに無い独特な表現で描かれた関ヶ原以降の盛り上がりは映画ならでは…と、言ったところ。巨大な鍋と、怪獣並の大根や魚といった鍋の具材は突っ込むだけ野暮なんだろうなー。
この映画で良かったのは、久々に速水奨の素敵な声で、怪しげなセリフを聞けた事かなwあと、エンディング曲「The party must go on」に合わせた足軽ダンスもね。<以下核心メモ>
敵が三成かと思っていたら家康の絡みが多く、メインヒーローの一部だったのね。では、大谷吉継とか天海なの?と、思っていたらしっかりと信長が復活!これは、映画的なトリックとしては十分盛り上がる!!
その復活には、市が関連し魔性の力で人々の力を吸い取り、信長の力になっているというもので。但し、それ故に最後の決着には市の力で信長を再び葬るという事になるのだが。天海も、市が長政の力でか手にした刀で切り捨てた訳だし。しかし、それらの最期のセリフを言った、速水奨若本規夫の芸達者にはただただ感心するのみ。
ラストシーンではBASARAの締めとして、正宗と幸村の真っ向勝負となるのだが、成層圏を飛び越えんばかりの演出は素敵。この派手なバカバカしさこそBASARAなんだろう、という事で。