未見の作品としてレンタル。
原作小説は「I am Legend」で、近年ウィル・スミス主演で製作されたものと同じとするもの。凄い邦題だけど、英題も「THE OMEGA MAN」なんだから。
製作された時代もあってか、中ソの緊張で細菌兵器が使われ、それが世界に蔓延して…というのが事の起こりなのだが、映画の最初のシーンは何の説明も無く生き残っていたネビルがクルマで街中を疾走し…という唐突なもので、思わず「チャプタースキップしたか?」という感覚に。
ともかく、冒頭に描かれるネビルの孤独感がありながらも生きている様をチャールトン・ヘストンが飄々と好演。そして、細菌の影響で光を嫌う様になった者たちは、科学技術を否定する以外は、想像以上に人間的な動きをしていて、展開の間延びを避けていたか。
中盤以降で、他の生存者が出てくるのだが、その中で中心となるのが黒人女性という意外性のあるもの。まぁ、独りで頑張ってても生存者…しかも女性がいればネビルも"男"を思い出すし、ワクチンを打ってて助かった自分の血から血清を作ったりと頑張ってしまうものなのねw
それでも、最後には発症した女性を思いつつ敵の槍に倒れ、血清のみを残して命絶える…というのは悲しいもので。
やはり、冷戦の空気もあり、世紀末の空気感ある映画はあの時代ならではかなぁ、と思う。ただ、電子音の響く劇伴が妙にその気配を消してるんだよなぁww