キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー

フォーラム1(3D)、評価★★★★☆
アメコミの「キャプテン・アメリカ」の映画版。残念ながら吹き替え版で、3Dで鑑賞。
来年の「ジ・アベンジャーズ」に向けて「アイアンマン」や「マイティー・ソー」で仕掛けを仕込んでいたけど、今回はもっと顕著というか。
とはいえ、キャップの誕生からの物語を描いており、そして彼の武器が円盤型のシールドよりも、心の内に秘めた思いこそが最大の力…という事を踏まえての丁寧な物語になっていたと思う。
冒頭から超人として活躍すると思えば、WWII時の米国の状況を踏まえて国債キャンペーンに担ぎ出されたりとなかなか面白い。そして、その寄り道とも思える描写がキャップのコスチュームについての意味にもなっているのだから。
戦場では通常の米軍の兵器をメインとして使っていたけど、ヒーローの感覚では違和感なんだけど、戦争ものとしては違和感が無いというか。荒唐無稽になりそうなコスチュームを上手いところに落とし込んでいたのも大きいけど。
そんなリアルな空気感だけではなく、ヒドラの超兵器という形でのマンガっぽさもいい塩梅であったので安心しつつ楽しめるというか。
ドラマとして2時間が一気に観られた…けど、3Dは半端でむしろ邪魔だったかなぁ。<以下核心メモ>
北極の氷の中から発見されるキャップ…というのがスタートシークエンスで、そこが着地点と思いきや、現代のニューヨークでニック・フューリーと対面…というシーンで終るとは、益々「ジ・アベンジャーズ」への加速がついたなぁ、と思わずにいられない。
そして、超人になるきっかけの博覧会がスターク父のもので「アイアンマン2」デモ出てきた地球儀のオブジェが出た時点でニヤニヤしてしまうのは仕方が無い。それにしても、スタークがチョイ役程度かと思ったら、あれだけ出番があってスティーブと顔を合わせていると…とにかく今からトニー・スタークとの対面が楽しみでww
愛国心というか人への思いを胸に闘いつつ、愛を抱くに至ったペギーとは時を隔てる形で分かれてしまう事になるのは寂しい物語で。しかも、ダンスの約束の交信をしながら途中で途切れるという。更に、ひ弱な時から友情を交わしていたバッキーとの別れがあるわけで、キャップは人と触れながらも実は孤独なヒーロなんじゃないか…と思えるわけで。