カウボーイ&エイリアン

フォーラム5、評価★★★☆
西部劇とエイリアンものを一緒にしていまったという作品。製作陣にブライアン・グレイザーロン・ハワードという名前が連なると凄いと思うけど、まぁどちらかというと期待通りの変な映画。製作にスピルバーグが絡んでるとなれば納得でしょw
舞台設定や演出は西部劇そのもの。街でのトラブル,保安官と留置所,酒場での乱闘と西部劇の約束を踏まえつつ、広大な荒野を丁寧に描いている感じ。
そこに、唐突に入ってくるエイリアンの違和感が面白い。観客としてはその手の耐性があるんだけど、宇宙の概念すら怪しい開拓時代の人達の困惑っぷりが面白い。
今回のエイリアンも、知性と技術はあるんだけど醜悪なスタイルというもの。ジェイクが付けていた腕輪の武器が、結局「プレデター」と同じ様な感じになってたのは仕方が無いのかね?
期待通りに、頭を空っぽにして素直に楽しめた映画なので満足。ツッコミ所があるのもまた良し、って事で。<以下核心メモ>
ヒロインが中盤でエイリアンの爪にやられて命を落とし、更に原住民に火で燃やされた時は「!?」と思ったけど、エイリアンに侵略された星から来た宇宙人という展開にはビックリ。
そのヒロインが、ジェイクから外した腕輪にあった自爆機能で、宇宙船をコアから破壊して自分も息絶える…という展開になるのだけど、どうも不定形生物っぽい感じだったし、ジェイクの想いは別にあったからいいのか。
そういう流れを踏まえて、街を再建する様子を背に去っていくヒーローってのは、実に西部劇らしくて納得。
どちらかというと悪人として描かれたフォード演じるダラーハイドが、少年やナットを通じて父親としての顔を強くしていく経緯はひとつの見せ場か。アブダクトされたせいで記憶が無くなって粗暴さが消えた実子とのラストのせりふもいい感じで。
しかし、エイリアンの侵略目的が金の採掘とは!人間を捕まえて研究してたみたいだけど、プレデター以上にヒューマノイドからかけ外れたギミックを持つ異星人に知性があるのか…と思ってしまうのは偏見のある発想なのかね?でも、腹から隠し腕が出てきたらねぇ〜。