グラン・プリ

未見の作品としてレンタル。TSUTAYAの発掘良品のタイトル。DVD化はされていなかったけど、BD発売に合わせてのDVD化でやっと見れた。
タイトルの通り、F1グランプリを題材とした作品だけど、公開が1966年という事で空力パーツが付く前のいわゆる葉巻型。それで魅力が無いかという訳ではなく、むしろコクピット内のペダルやシフトレバーの操作、剥き出しのエアファンネル等に色気を感じずにはいられない。
そして、サーキットも古いものでオーバルのあるモンツァ*1とか、モナコのトンネル後のシケインをクリアする流れの違いとか見所は多い。そして、最大と言ってもいい見せ場が、テレビ中継での車載カメラに先んじて撮られたオンボード映像!今よりもサーキットの安全性が低いレイアウトの生々しさも十分。サーキットを離れても、フェラーリのファクトリーが出てくるのは素敵過ぎる!
見所はクルマやレースだけ・・・というわけではなく、4人のドライバーと彼らに関係する女性達やチームのドラマが、グランプリの流れと共に描かれるもので。まぁ、「赤いペガサス」を彷彿とさせる様に、1シーズン中の事故は多いけど、これはレース映画の性なので仕方が無い。ただ、それらを丁寧に描いてる事もあって作品トータルで3時間弱と長いのね。
多分、最近のF1ファンからすれば泥臭くダサいものと思われるかもしれないけど、人間達が命を張ってレースしていた時代のレースものとして、見て良かったと思える作品だったと素直に思える。
グラン・プリ [Blu-ray]

*1:実際には公開年には、先年の事故によって使用されなくなっていたけど