フォーラム4、評価★★★☆
漫画からの実写映画化。原作コミックスはほぼ未読で観る事に。
冒頭で、瑛太演じる飛葉の独り語りで始まるのだが、原作のイメージと違い結局最後までそんなローテンションで推移するのでなかなか主人公らしさを見せない。
その一方で元気なのは、ワイルド7を組織した草波を演じた中井貴一の元気なことw高い声の響く中井貴一の演技でメインたるワイルド7のメンバーを喰ってしまった感がなんとも。
あと、ヒロインのユキを演じた深田恭子がただひたすら可愛い。
物語は、飛葉とユキの話を軸に、国に許された超法規組織のワイルド7が国の危機に立ち向かうというもの。ただ、"泣き"の要素を加えようとした事もあってか、アクション以外のドラマが複雑になっていまひとつ盛り上がりに欠けた感が。
それでも、ワイルド7メンバーに合わせたハンドガンのチョイス加減は好き。あと、警察の特殊部隊の面々が持つMP5の大集合に満足したか。バイクもキャラ毎にチョイスし、アクションも頑張っていたけども、終盤は建物内で、ヘボピーのトライクあたりの魅力が出ていなかったのが残念。<以下核心メモ>
最後の敵となるのが、情報機関PSUで力を持つ桐生。個人情報を最大の切り札とする悪役というのは21位世紀的で面白い。が、それを追い詰めるのが仲間の力でその元に辿り着いた飛葉ではなく、その混乱に乗じて潜入した草波というのがなんとも。その策士ぶりには、飛葉の存在が霞んでしまうくらい。
そして、その桐生の最後も草波の策略で世界中から狙われる事になって、どこの誰かに暴行されたうえに焼死という、なんとも煮え切らない結末。
ワイルド7のメンバーでは、彼らを追う新人の新聞記者の父親であったセカイが、彼女らを守る為に狙撃手に撃たれて命を落とすが、外は確保されたのみ。結果的に事件の真相が捻じ曲げられて、許されるのだけど、セカイの抜けた穴は・・・と思ったら、家族の恨みを晴らす為に殺人を犯し、自首したユキがメンバーに入ってエンディングに。これは次回作があるのか?深田恭子のアクションも含めて、主人公達のアクションが際立つものなら観たいな。
エンディングといえば、出演者らがガチンコを持っておどけたショットが実に楽しい。変なダンスを踊ってノリノリの悪役さんがいたりとかで。ただ、ガチンコに書かれた日付を見てると、震災直後の時期に負けずに撮影してたんだなぁ、とも思った。