南極日誌

未見の作品としてレンタル。
韓国の南極探検隊が到達不能点を目指す途中、80年前の同じポイントを目指したイギリス探検隊の日記を見つけ…という感じで、どちらかというとサスペンス的なもの。極限状態での人間の狂気を描いているというか。
韓国の南極大陸での活動の現状は知らないところなのだが、雪中行軍の厳しさを伝える南極の厳しさや、テント内での生活の様子などはなかなか面白い。
ただ、肝心のサスペンスというかキャラクターの気持ちの動き方がよく判らないというか。観客の視点に一番近いのは新入隊員になるのだけど、物語を引っ張る隊長の行動原理が唐突というか曖昧というか。幼い子供を自殺で失ったという経緯があったとしても、隊員たちを無理強いし、時には見殺す事もしながら目的地に向かう…という感覚が伝わってこないし、それ故に狂気の向かう先も納得できないというか。
そういや、タイトルにもあるイギリス隊の残した"南極日誌"。これも、結局何か判らなかったし、有効に物語に絡んだというものでもなかったなー。
南極日誌 [DVD]