テアトル8、評価★★★
仮面ライダーとスーパー戦隊が入り乱れてというお祭り映画。これらを合わせた人数だったら一人30秒の持ち時間でも変身と名乗りだけで120分超えるんじゃない??と懸念してたが、ちゃんと物語は合った様でw
まぁ、なんだ欲張り過ぎで色々入れてるからその物語も破綻しているというか。それぞれに自由に変身できるディケイドとゴーカイジャーを軸にしたいけどそれが不安定で、放送中のフォーゼもゴーバスターズも入れたいし、電王も色々便利だから使うか…という感じで、もう何が何やら。戦隊とライダーの共闘や、士と海東の変な関係を描きたかったのだろうけど、どこが焦点で何が見せ場なのか判らない感じがして仕方が無い。"クロスオーバー"というよりは、正に"大集合してみた"って雰囲気なんだよね。まぁ、あらかた予想は付いていたし、ケリもテレビのCMで見せてたもんだからね。いい加減、大ショッカーの発想は捨ててくれないものかね?
そうは言っても、全ヒーロが突撃するDVDならノイズ発生必至の画面の賑やかさ、しかもそれを全て人間の演じるスーツで演っているのだからテンションは上がらないわけはない。
ディケイドとゴーカイレッドの対になる変身をしながらのバトルの面白さは、この映画ならではのもの。そして、特撮系で殆ど見られなかったヒーロー同士の連携がやっと観れたなぁ、と。マジレンジャーと響鬼のコンボとか、ゴセイジャーのカードをカード使いライダーの龍騎,ブレイド,ディケイドが使うという演出にはただただ嬉しくなるばかり。
正直なところ、"映画"としては褒められたものではない。が、お祭りとして、ヒーロー同士の最大の共演が観られるのは楽しいものじゃないか、と。例え贔屓のキャラの活躍が少なかったとしても。<以下核心メモ>
とりあえず、ドクトルGの正体(?)であった鳴滝が、去り際にお約束通りの「おのれディケイドォ!」を言ってくれただけでも、ディケイド番外編という位置づけでもいいんじゃないかという気分にはなるw
大ショッカーと大ザンギャックの共通の企みとしての「ビッグマシン計画」を実行する為に、ライダーと戦隊を戦わせていたのだが、それを知っていた士とマーベラスが逆に利用する為に・・・というのが互いに戦い合っていた理由。そんな中で、理由を知ってるアカレンジャーを連れてくる為にデンライナーで過去へという流れがあるのだが、その連れてきたアカレンジャーはマーベラスというのがあまりにも便利すぎるというか。まぁ、オーナーならそんな裏事情を知ってて加担するという発想も無くは無いがw戦隊側もタイムレンジャーの力を使えば過去に行けるのかな?
そんなイザコザで友情を士との友情を踏みにじられたと思ってしまった海東がビッグマシン計画を発動させ、巨大メカで暴れる…となるのだが、どうも士と海東に触れつつも適当だったから、ラストの会話も含めて、ただのツンデレカップルにしか見えないんだよな・・・。