エイリアン4

見直す為にレンタル。劇場で1度観たきり。
今回はレンタルBDの特別編で視聴。ラストシーンの印象が公開版と全く違うものになっててビックリ。
原題から"Resurrection"(復活)とある通り、前作で死んだ筈のリプリーがクローンという形で登場するという事も含め、仕切り直しの感は強いもの。そしてクローンの過程でエイリアンの特徴とかも取り込んだり、ニューボーンには母親と認識されたりと既に人間を超えた存在になってしまってるので感情移入はやっぱり難しい。なんか、エイリアンとリプリーの関係を美しく描こうとしている様に見えるのだけど、それは脚本の意図なのかシガニー・ウィーバーのオーダーなのかね。
正直、複数のエイリアンに追われ緊迫感はあるのだけど、各キャラクターに気持ちを持っていく事ができず、ドラマとしての盛り上がりが欠ける気がしたのは自分だけなんだろうか?各キャラクターは個性的で、それぞれの区別がつかないわけでもないし。最も感情移入し易いと思われる、ウィノナ・ライダー演じるコールがロボットと判った状態で見てるとどうも気持ちが乗せられなくてねぇ・・・。
今回は、リプリーのクローンの失敗体や、エイリアンに殺されるシーンの直接描写等で、今まで以上に悪趣味なシーンが多くてインパクトが大きいのは確か。極めつけというか、ニューボーンが宇宙に搾り出される様に宇宙に放出されるシーンがあるのだけど、あれだと人間よりはエイリアンに近い外骨格なの?と考えてしまう。ニューボーンといえば、クイーンがリプリーのクローンから取り出された事で、子宮が存在し生み出される・・・という設定は好きだ。
前作の設定を上手く拾って作りましたという感が強く、改めて見てもエイリアンの続編としていいのかな、と思ってしまうのは仕方が無い。
エイリアン4 [Blu-ray]