キングダム/見えざる敵

見直す為にレンタル。劇場で1度観ただけか。
原題は「The Kingdom」。そのタイトルの示す、サウジアラビアでのテロ事件を追うFBI捜査官達の物語。その初動で現地におり友人でもあった捜査官の死からの、感情での動きがポイント。
何せ、冒頭で些細な演出として描かれたシーンが、実はFBI捜査官側の感情を前面に押し出したものであり、そしてテロを起こしたテロリスト側も同じ感情であったのだから。このラストにくる衝撃は、劇場で観ててもこの映画の印象として大きなインパクトがあったのだけど、見直してもそれは変らなかった。
やや、テロリストというよりイスラムの人達が悪人として描かれる側面が強いと感じたけど、だからこそ現地で捜査に協力してくれたファリスの存在というのが大事であったのかな、と。
マイケル・マンは製作のみだけど、サウジを舞台にしただけではない乾いた雰囲気にはマンらしいものがあったよな、と改めて思うわけで。
キングダム/見えざる敵 [DVD]