モンスター

未見の作品としてレンタル。先に観た「スノーホワイト」のシャーリーズ・セロン関連作品としてやっと見る。
物語はアメリカで実在した女性連続殺人犯を描いたもの。事前情報を入れてなかったので、圧倒なまでの非道な殺人犯と思いきや、売春婦としてしか生きられない女が、ふと見つけた愛をなんとかしようとする余り、殺人を犯してしまうという。社会に馴染もうとするけど、その生い立ちもあり上手くいかない・・・という事情が、という事は描かれているが、共感できるものではない。勿論、最初の殺人が暴行に抗してのものとしても。まぁ、調べる限りではだいぶ脚色されてる様だが。
そんな殺人犯の物語ではあり感情移入の先に困るものではあるが、丁寧に人間を描いているので思った以上に一気に見ることが出来た。
そして関心事であった、この映画の為に13キロもの増量をしたシャーリーズ・セロンの姿は全くの別人。よく知る素晴らしいプロポーションは見る影も無く顎や腹の肉の弛みと言ったら、もうなんて言うか。そして、実在の殺人犯の写真と見比べても似てるのね。それでも、彼女本来の演技は前面に出ているわけで、その演技が賞賛されたのは納得。そして、その増した体重を4ヶ月で戻すとは恐ろしい女優魂!
その恋人たる女性を演じたのはクリスティーナ・リッチだったとは。目は印象的だったけど、こちらもこんなに肉付きよかったっけ?と見てる間ずっと思ってたり。
見た後に絶対的な満足感や感動は無い・・・けど考える事もあり残るもののある映画ではあるかな、と。
モンスター 通常版 [DVD]