カプリコン・1

未見の作品としてレンタル。
あらすじは知っていたけど、"いかにして騙すのか"という事ではなく、その騙す目的がロケットの欠陥が見つかった事で、国の威信を守るための工作であり、それとどの様に抗するのか・・・というのがメインであった様で。
物語としては単純。茶番を演じさせ、秘密を知った宇宙飛行士達を国家権力が追いかける。その逃げる道中が砂漠というのが過酷さを増すもので。逃げた先で見つけたガラガラ蛇を殺し、躊躇しながらもその血肉を食らう・・・そこまでの緊張感は見事。
その一見単純な追跡劇に展開をつけるのが札付きのテレビ記者。危険な目に遭いながらも追いかけるという意志があってこそのラストになるのだろう、と。
思ったよりは展開は地味だったけど、サスペンスとしては十分な面白さであったと思う。下手に後日談を引っ張らずに、要点だけで切ったラストも納得できる。
しかし、会話する様にホバリングする2基のヘリは威圧的且つ意志がある様で怖かったな。終盤でパイロットの姿が見えた事で、その怖さは減ったけどね。
しかし、レンタルしたDVDは4:3画面仕様で、大きな黒縁が出来てたのは実に残念・・・。
カプリコン・1 [DVD]