フォーガットン

見直す為にレンタル。劇場で一度観ただけか。
キャッチコピーでも謳われていたけれど、「シックスセンス」というかM・ナイト・シャマランの影響を受けた宇宙人もののスリラーという雰囲気がヒシヒシと伝わってくる様で。予告でも衝撃的なシークエンスとして描かれていた、人が遠くへ飛ばされるシーンは4回あるのだけど、どうも笑いが出てしまうのはなんとも。
そんな雰囲気で進む物語も、「親子の絆は忘れて切ることができるのか?」という命題というのはしっかりしており、突然子供の存在を忘れてしまうという恐怖は描いていた。ただ、主人公のジュリアン・ムーアが演じるテリーが息子を忘れなかったのは、テリーの強さ…というよりは実験を仕掛けた宇宙人がヘマをしただけなんじゃないかと思える流れには気持ちも入らないというもの。おまけに、その宇宙人は失敗したという事で空に飛ばされるというなんともお粗末で情けない最期なんだもの。
明確なテーマを持ちながらも、思いつきと時流で作ってしまった映画…というのは否めない残念な映画というところか。
フォーガットン [DVD]