アベンジャーズ

ワーナーマイカル1(3D)、評価★★★★★
あまりにも楽しみで、3日間の先行公開初日…しかも初回で鑑賞という勢いであったのだが、そこまでして大正解というもの。
2008年の「アイアンマン」から始まったシネマティック・ユニバースの着地点として申し分無し。そこまでの要素を十分に馴染ませ、且つアベンジャーズのメンバー達の見せ場を偏る事無く詰め込む匙加減は実にいいもの。終盤のバトルもニューヨークという広い舞台なのに、キャラクターの役割だけにこだわらず各ヒーローの連携した戦いが描かれるというのは実にワクワク感が高まるもの。
そして、予告で惜しげもなく見せつけられたヘリキャリアーは最終決戦兵器になるのかと思ったら、あくまでも中盤までの舞台という扱い。それもその筈、終盤のバトルはキャラクターの個性で見せるものだから、超兵器に頼る必要は無いのかなー、と。
一部、ニック・ヒューリーのあざとさに引っかかるものはあったけども、全体として144分という長さを感じさせない映画であったなぁ、と。<以下核心メモ>
SHIELDが、コズミックキューブ(字幕で「四次元キューブ」だったのが気になる)を用いて新たな兵器を作ろうとしていた事が、集まったメンバーの不和の要素のひとつに。それをまとめる要素として、ロキに対し立ち向かったコールソンが死亡して…となるのだが、それを利用するのがニック・ヒューリー。しかも、ロッカーにあったコールソン所有のキャプテンアメリカトレーディングカードを血に染めて…という演出まで。
ロキはコズミックキューブとイリジウムを用いてチタウリを地上に呼び込むための空間を空けるのだが、それにはスタークタワーのリアクターのエネルギーが使われる…という事で、スタークタワーが戦いの大きな舞台に。これが、トニーがロキにハッタリをかましながら傷ついたマークVIから新型のマークVIIヘ換装したり、ロキのとどめにハルクが地面に叩きつけたり…と大活躍。それだけ暴れたらかなり壊されるのだけど、ラストでは"STARK"の"A"だけが残りアベンジャーズのシンボルをも見せるというニヤリとさせられる演出まで入るのだがw
空いた空間はキューブの力を止める事で閉じるのだが、その間際にアベンジャーズの働きを信じられない上部の判断で発射された核ミサイルをトニーの働きで空間の先に捨てる事に。ここで力尽きて異空間からは出たものの落下するだけのトニーを助けたのは、前半では暴れるだけであったハルク。ここは、その直前にソーがムジョルニアを振り回して飛ぼうとしてるのを見せながら、ハルクが助けに入るという説得力とスピードに溢れる展開は好き。
それでもロキは殺されずに捕らえられるだけで、コズミックキューブを携えソーと共にアズガルドに帰るというのは、マーベルらしい展開だなぁと思ったりとか。
しかし、エンドロール中に次作への引きはあるのだけど、それ以上に後のおまけが面白い。落下してきたトニーの軽口通りにか、アベンジャーズのメンバーが狭いテーブルを囲んで食事をしているのだが、疲れはてているのか誰も言葉を発しないのが可笑しくてw一番話をしそうなトニーも何か言いそうなそぶりをしつつ、何も話さないで終るという変な緊張感のあるカットだったなw