ロケッティア

未見の作品としてレンタル。
舞台は第2次世界大戦前のアメリカ。そんな時代はお構い無しにヒーロー的要素の強い映画なのか…と想像していたのだが、正に時代を反映しナチスまで絡んでくる展開。
そして、主人公が偶然手にする事になったロケットパックを作ったのがハワード・ヒューズというのがまた面白い。ただ、ヒューズが作ったのはナチスの失敗をふまえて作ったものではあったけど、方向転換についての弱点を主人公の友人である飛行機のメカニックが独特な形状のヘルメットでカバーするという展開は、導入での飛行機の処女飛行のくだりをふまえると楽しいもの。
そのロケットパックを巡って、FBIとマフィアを交えての争奪戦が軸に。そのマフィアが雇われていた俳優がナチスの手先と知るや、「アメリカ人だから」ときっぱり裏切るくだりは、緊張感あるシーンの中だったけど気持ちがよかった。
ロケット奪取の為にヒロインに絡む俳優でありナチスのスパイを演じたのが、ティモシー・ダルトン。007を演じただけあってのカッコよさはあるけど、随所で見せる表情には英国俳優らしい素晴らしさで存在感があったな、と。
ロケッティアとしては飛ぶしかアクションが無いので、ナイトクラブのあたりではどうなるものかとおもったけど、クライマックスでのコメディ要素も忘れないアクションは気持ちがいい。更に、エピローグのプレゼントまでのくだりまでは一気に過ぎた…というか、あまりの気持ちのいい終わり方だったので満足。まぁ、そんな感じの映画だったなぁー、としか表現できないw
まぁ、DVDの作りが古かったのか、4:3で上下に枠があったのはちょっと残念だったか。
ロケッティア [DVD]