アベンジャーズ

未見の作品としてレンタル。
1960年代にあった「おしゃれ(秘)探偵」というテレビ作品からの映画化らしいのだが、映画から受ける年代は古くもあり、新しくもありという感じで不思議。違和感を感じたのは、モブが殆ど無いのも時代感が曖昧になってる理由か。
しかし、冒頭からプンプンと臭い立つようなイギリス的な空気は嫌いじゃない。そこに、イギリス的な俳優であるレイフ・ファインズショーン・コネリーが並び立つのだから。
ヒロインとして活躍するのがユマ・サーマン。「キル・ビル」等での強いイメージがあるけど、この映画ではオールドファッションを纏って実に可愛らしいもので。勿論、タイトなボディスーツ状の衣装ではそのプロポーションの良さが際立つわけで、それを楽しむだけでもこの映画は楽しめるのではないかと。
物語は、コネリー演じるオーガストが気象を操る装置で世界征服を目論むのを、ファインズ演じる諜報員のスティードが追い詰めるという話なのだけど、どうも映像的な面白さを前面に出している様で、物語の牽引力が無いというか。結局、ユマの二役である組織側のエマの正体は判らなかったしな。あと、これだけアクション要素が強いのにファインズを用いた事にずっと疑問符が。確かに、英国紳士らしさや、舞台俳優らしいハッタリは見事であったのだが…。なんかもう、ファインズ対コネリーの豪華な画面が話に合ってなくて悲しくなるというか。
雰囲気とビジュアルは十分だけども、話がまとまってない残念な映画だったというところ。ミニチュアを使っての特撮なんかも素晴らしかったのにね。
DVDには海外での予告が入っていたけど、これが使われていないフィルムが多数含まれていて、全くイメージが違うのがなんともw
アベンジャーズ [DVD]