メカニック

未見の作品としてレンタル。先に見ていた同名作品のオリジナル。
主演はチャールズ・ブロンソン。不器用で職人的な殺し屋が実にハマっている。途中、恋人らしき女が出てきて珍しい…と思ったが、ロールプレイ込みのコールガールとは。確か、リメイクにも同様のシーンはあったな。
100分の尺なのだけど、冒頭の15分は台詞無しで1つの殺しを追い、主人公の仕事のやり方を見せるもの。丹念にターゲットの生活パターンや癖を観察し、それを元に事故等で死んだ様に見せる手口を実に丁寧に見せるのだが、さすがに15分は長い。まぁ、実に密度のある時間なのだけど。
以後の展開は、殺しの依頼でターゲットとなった友人を殺した後、その息子を相棒として育てるのだが、組織の許可無しで新人を相棒としている事が怒りに触れ、しまいには刺客を…と、大筋はリメイク版と同じ。ただ、息子がなんとなく殺し屋になってしまったところが、逆に現代的というか。技の習得とかで、空手が出てきたのは面白かったな。
そして、オチのつけかたも半ば予想通り半ば期待以上という感じで面白い。イタリアでの危機を乗り越えたところで、相棒にワイングラスに毒を盛られて死んでしまうのだが、事前に狙われていた事を知っていたので、彼のクルマに仕掛けをして相打ちに終わるというのがラストカット…というのがリメイクとの違い。ただ、ブロンソンという役者を考えれば、この結末のほうが、潔い感じがして合ってるのかな、と思ったり。
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