戦争プロフェッショナル

未見の作品としてレンタル。
コンゴを舞台に、大統領の依頼で反乱軍からダイヤの原石を依頼された、雇われ兵士の物語。独立愚連隊的な活劇と思いきや、コンゴの情勢や白人と黒人の関係等をふまえた濃いドラマであった。
部隊を揃えて出発した直後から話のついていた筈の国連から攻撃を受けたり、目的地では肝心のダイヤが時限付きの金庫に入れられていて時間を取られたりと、次々と難題が起こる展開にはなかなかハラハラさせられる。
この映画で黒人と白人の関係を描かれているのだが、それを象徴する関係として、主人公でアメリカ人のカリー大尉とコンゴ人のルッフォの友情が軸となっていた。それぞれが状況で助け合いながら物語は進み、2人の友情を語って終わるのか・・・と思ったところで、ルッフォがダイヤを狙っていた元ナチス将校のヘンラインに殺される事で壮絶なクライマックスへ。逃亡するヘンラインを執拗なまでにカリーが追いかけ、激情のままに殺すのだが、それを見ていた若いコンゴ兵からも「あなたには付いていけない」と言われ呆然とする様は悲しいもので。ただ、犯した罪と、ルッフォの望んだものから、己の為すべき事を決める姿を見れば、邦題の「戦争プロフェッショナル」というのも納得かな?
この映画で面白いのが、移動手段であり攻め入る道具である列車。機関車の前に兵士を乗せる貨車を連結したりと、しっかりと考えられたものは、前半から中盤まで物語を引っ張る物語の舞台としても面白かった。
しかし、このDVDの本編はワイドスクリーンの作品を無理矢理3:4の画面にトリミングしたもので、その編集での画面の移動が気になったというか気持ち悪かった。特に、会話のシーンでの移動が顕著でねぇ・・・。
Dark of the Sun [DVD] [Import]