007は二度死ぬ

見直す為にレンタル。ビデオかDVD借りて見ていたか。
日本を舞台にした物語。スペクターが米ソの有人宇宙船を捕獲する宇宙船を飛ばし、両国の緊張を高めようと画策するというもの。前作から一転してSF色の強いシーンが多い。･･･が、製作が1967年と宇宙開発競争の最中の時代という事もあって、宇宙船の表現は大味というか。コクピットからいきなり船外活動に出ちゃうんだもんw米ソの宇宙船のデザインや、管制室のつくりなんかは地に足が付いた感じだったけども。そういえば、冒頭のアクションも宇宙シーンが殆どで、ボンドが出てくるのは最後だけだったな。
この映画で前から気になっていたのは日本人に変装したボンド。あの濃い顔で、背の高いショーン・コネリーが日本人に化けるとかの無理な展開がサスペンスというよりはコメディに近い感じで･･･。背の高いのを隠す為か、妙に首を縮めてるのが気になってしまって。でも、この流れはイアン・フレミングが書いた原作にもあったみたいだからなぁ･･･。
ボンドガールは若林映子と浜美枝と日本人女優が2名。それ以上に全編にわたって活躍する、丹波哲郎演ずるタイガー・田中。姫路城で訓練していた忍者を率いての活躍は派手。登場人物ではないけど、この映画の為に作られたオープンの2000GTは何度見ても美しい。
今まで謎の存在であったブロフェルドも姿を現し、宇宙開発競争や冷戦構造の緊張を描いたものとして、面白いドラマなんだけど、今となっては破天荒さが勝った演出にしか見えないのが残念。そうは言っても、日本に表現は丹波哲郎が頑張ったらしくだいぶまともだし、当時の日本の風景をふんだんに盛り込んでいたのも面白かったな。