007 黄金銃を持つ男

未見の作品としてレンタル。
黄金銃を持つ男…スカラマンガ役にクリストファー・リーを配しての物語。殺人予告として金色の弾丸を送られたボンドが、暗殺予告と受け逆に乗り込むんで、という物語。舞台はマカオから香港、タイへという事で、華やかな雰囲気の中で描かれるもの。
スカラマンガVSボンドという明確な対決の構図が描かれており、且つスカラマンガが銃に魅入られ高額な報酬で殺人をする男というだけでなく、賢く野心もある事でボンドと対になる事で物語が面白いものに。そんな2人の会話で、「殺人を快楽とするだろう」と問うスカラマンガに「命令でのみ殺す」「おまえを殺す時だけは」と英国諜報部員らしい返し方をするのも、また面白い。しかし、決闘シーンで2人が並ぶと、ムーアに対してリーの背が高い事。
ボンドカールはメアリー・グッドナイト。ボンドの同僚という事になるのだが、ビックリするくらいのドジっ子ぶり。まぁ、映画としては物語の転換役として効果的に働いていたからね。最初はスカラマンガの愛人であるアンドレアがボンドガールかと思ったけど、やはり悪人と共に抱かれるという展開は無かったか。
登場人物で印象的なのは、スカラマンガに従い、挑戦者に彼が殺された時に遺産を狙おうという、小人のニック・ナック。その風貌もあるが、何でもこなす仕草が面白いというか。まぁ、怖さも含まれているのだけどね。メイキングで知った事だが、演じたエルヴェ・ヴィルシェーズは画家であり、共演者に人気もあった様で。
途中のボートやカースタントが長く、圧倒的な面白さ・・・というわけではなかったか。それでも、回りながら川を渡るクルマのスタントは見事だったな。
007 黄金銃を持つ男 特別編 [DVD]